国営企業民営化 延期の恐れ
多くの大手国営企業が、
2008年中の民営化・IPO計画を立てていたが、
2009年に延期する恐れが出てきている。
証券市場の暴落が主な原因。
ベトナム繊維グループ(Vinatex)は、
民営化期間を2009年に延期申請した。
続いて先日、ベトナム商工銀行(VietinBank)、
VMS Mobifone、Vinaphone、Vietnam Airlines等、
大手国営企業も、IPO実施期間を
翌年に延期する可能性を報告している。
メコンデルタ住宅開発銀行(MHB)は、
2008年4月の時点で、Huynh Nam Dung会長が、
民営化とIPOを計画通り実施するとしていたが、
8月上旬現在、まだ具体的な情報が発表されていない。
しかし、現在Bao Viet証券は、
積極的にMHB民営化の準備を進めている。
上記大手国営企業のうち、
数社は2007年中に民営化・IPOを行わなくてはならなかった。
さらに、MHB民営化関連機関は、
幾度も首相の批判を受けていた。
Vinatexの延期理由は、
・現在、IPOを行うには、タイミングがよくないこと、
・多くのパートナー、投資家がVinatex民営化に、
あまり関心を示していないこと、
である。
Le Ngoc Minh – Mobifone代表によると、
IPOは、市場の状況に合わせて実施するが、
今は、証券市場が下落しているため、
2009年に延期される可能性が高い、としている。
Vinaphoneは、通信・テレコム省により、
民営化・IPOは、Mobifone民営化後に行われることが
確定しているため、同社の民営化も2009年になる見込みだ。
VietinBankは4月頃、政府に民営化計画を提出していた。
そのうち、ベトナム国内外の投資家に
株式25%を売却予定である。
しかし、今の状況は有利ではないため、
同行のIPOの時期は、まだ確定していない。
Tran Ngoc Nam証券アナリストは、
「現在の株式購入需要により、
これらの大手国営企業は、効果的なIPOが行えない。
投資家から資金をうまく調達できないため、
これら企業の株価は、低く評価され、魅力もなくなる。」
と語った。
ある大手国営企業の代表も、
「民営化・IPOは、資金調達のために行われるものではなく、
競争力、技術、経営能力、人材管理の
向上のために行われると考えると、
入札結果が、上場初値か、
それより多少高くなっても、売れない状況になる場合が多い。
この7ヶ月で、IPOを実施した企業の多くが、大きく損失している。」
と話している。
計画によると、2008年中に400社が民営化する予定だが、
そのうち45社が国営公社で、
2008年中に民営化・IPOが完了するのは、わずか10社。
残りが、2009年に延期せざるを得ない見込みだ。
証券市場下落の他にも、主な原因として、
これらの企業の民営化計画、IPO方式の作成、
企業価値の確定に関して様々な問題が発生していることが
挙げられる。
例えば、Vietnam Airlinesは、
国家資産を損失しないよう、慎重に民営化計画を作成している。
しかし、同社の資産、不動産はベトナム全国にあり、
所有権証明書のない土地が多いため、
会社の価値をなかなか確定できない。
Vinatexの様に、子会社の多い国営企業の民営化も容易ではない。
この状態は2010年まで、
53国営グループ、国営公社の民営化計画に影響を与えるだろう。
Sanotc.com 2008年8月6日
